FOOD ART STATION 学生レポート

皆さんは黄金町というまちを知っているでしょうか?

黄金町は横浜市中区に位置する、横浜の下町文化をもった町です。

現在、新たなプレイヤーがまちづくりに取り組むことによって、このまちのイメージが変わりつつあります。


・黄金町はどんなまち?

・新たなまちづくりの展開とは?


本日は、横浜の中でも変わった歴史を持った黄金町の新たなまちづくりの取り組みについて紹介したいと思います。


・黄金町はどんなまち?

 黄金町は戦前から大岡川の船運を活用した問屋街として栄えたまちです。終戦後は「ちょんの間」が現れ、その後青線地帯として知られるようになります。長年にわたり、横浜市のまちの負の部分を背負っていたこのエリアは、2005年からの浄化運動をきっかけに、アートによるまちづくりでまちの再生を図っています。近年、NPO、日ノ出町フードホール、その他飲食店などの新たなまちのプレイヤーがこの地域のまちづくりを担っています。


・新たなまちづくりの展開とは?

 今回は、3月14日(日)に黄金町・日ノ出町エリアで開催された「アート体験型マルシェ FOOD ART STATION ”Sense of Wonder” (素材への感性)」に運営スタッフとして参加してきました。

 FOOD ART STATION では、フードイベント「パンとコーヒーマルシェ」と、黄金町にゆかりのあるアーティスト5名のコラボレーションしました。 パン・コーヒー・オーガニックをそれぞれテーマとする17の飲食店が高架下に出店・販売を行い、販売ブースの一部にはアート作品やコンセプトなどを展示された他、ダンスパフォーマンスやトークショーが実施されました。

 これまで黄金町では、マルシェのイベント、アーティストの活動がそれぞれ別に行われていました。一方、今回のイベントでは、食とアートを掛け合わせた点が初めての試みであったようです。


 私たちは、日ノ出町・黄金町エリアをフィールドに、まちづくりの活動をゼミで行っています。今回、イベントの手伝いをさせて頂ける運びとなりました。

 イベント前日は、設営に向けた準備を手伝い、イベント当日は会場の設営や来場されたお客さんの誘導を行いました。自分たちの役割としては、会場内が密にならないように人数制限をかけながらお客さんを誘導すること、パンの売れ行きを報告することでした。アルコール消毒を徹底し、人数制限をかけながら、お客さんが安全にマルシェで買い物できるようにサポートしました。


 イベント当日は地域内外から大勢のお客さんが訪れ、黄金町のまちの賑わいの様子を見ることができました。普段接点のないアーティストとパンマルシェの方々の交流、それに加えてマルシェに来てくれたお客さんとの交流もありました。今までにない人たちが関わりあう、黄金町にとって新たな取り組みであると感じました。


 イベント準備からイベント後の取材までを通して感じたことは、このイベントを企画したYADOKARI株式会社運営担当者さんの熱意です。まちに今までつながりのなかった人たちのつながりを生み出そうという熱い気持ちを感じました。また、事前に打ち合わせや準備をたくさんされてきた関係者の方々のイベントを成功させようとする団結力も感じました。まちづくりをするには、そういったまちを変えたいと思うプレイヤーの想いとまちの人のつながりが重要であることを現場から感じることができました。

 また、このような食とアートを掛け合わせたイベントを学生の立場から支援する方法はないか、自分たちはどのようにこのまちに関われるのかなど、考えるきっかけにもなりました。


 今回のイベントや黄金町のまちづくりに関して取材させていただいたYADOKARI株式会社の方々、京浜急行電鉄の方々、臼井さんにはこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。


こちらの記事は、研究室のnoteの方にも記載しております。