Nobuharu Suzuki

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ZOU-NO-HANA Future Scape Project2022

2年生のチームが象の鼻パークで実施されたZOU-NO-HANA Future Scape Project2022に参加しました。全体のテーマは「夜のまちが動き出す!光のアートが提案する『ネクストノーマル・ナイトライフ』」というもので、都心臨海部全体で取り組まれるイルミネーションイベントであるヨルノヨとの連携企画でもあり、12月9日(金)〜12月11日(日)の会期中は象の鼻パークのみならず、多くの人がまちを回遊していました。2年生のプランは「光らnight ピクニック」というもので、夜のピクニックを提案するものでした。周辺ではプロの作家さんの作品が並ぶなか、学生らしい提案で注目を浴びていました。学生からの感想 松岡美夕さん初めて自分たちの代が中心になって行ったイベントでした。企画を練るところから始まり、0の状態から企画を立ち上げることの難しさと同時に面白さも感じました。企画の大枠を決めた後、コンセプトの詳細や準備計画を突き詰められなかったことが後に準備を進めていくうえで響いてきて、今回の反省点だったと思っています。私たちは来てくださった方にゆっくりピクニックを楽しんでもらうことを想定していましたが、蓋を開けてみれば主に光るキットを身につけて撮影を行うことをメインに楽しまれている方が多く、運営の仕方などはその場で臨機応変にできたと思います。しかし想定が甘かった部分もあり、改めて自分たちで企画・運営することの大変さを知りました。とは言え、主に子ども連れの家族が楽しく参加してくださり、参加者の笑顔が見られて達成感も感じました。反省点は今後の活動に生かしていきたいと思います

研究室の紹介

 しばらく、HPの更新が滞っていたので、あらためて、ゼミ選択を考えている1年生の皆さん向けに、研究室の紹介をしたいと思います。 鈴木研究室(鈴木ゼミ)は都市デザインをテーマとしています。都市デザインをテーマとした研究室というと、そのほとんどは建築学科などにあります。ではなぜ文系で都市デザインなのでしょうか? もともと、私自身は建築学科で学び、都市工学科や土木工学科など工学系の分野で、景観、歴史をいかしたまちづくりについて研究や教育に携わって来ました。そうした経験の中で、これからは、ものを作る(建築をつくる)技術よりも、まちやその空間をどう使うかを考えることが重要だと考えるようになったからです。歴史のある建物を活用する、あまり活用されていない空間を活用する。そういった点から、まちづくりにアプローチしていくことができないかと思っています。 また、教育の面からも文献や論文を読むだけでなく、大学の外にでて、プロジェクトを動かす経験をすることが大事だと考えています。これを高等教育ではAL(アクティブ・ラーニング)PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)とも呼ばれます。演習(ゼミ)の時間だけ集まって本を読む、研究発表するだけでは、身につけることができないような経験、スキルがこれからの時代を生き抜いていくために必要だと考えているのです。これはまちづくり分野だけでなく、社会に出て様々な企業で働く時に必要とされる経験・スキルでもあります。 よく、まちづくりのイベントをやっている忙しいゼミと思っている人もいますが、イベント=まちづくりでは決してありません。その中ではいろいろな実験を行ってきています。少し、これまでのプロジェクトを振り返って見ましょう。 まず一つ目は十年以上続いている黄金町のプロジェクトです。ここは2005年までは売春で有名なまちでした。かつては高架下に100軒近いそうした小規模店舗があったのですが、1995年の阪神淡路大震災をきっかけに高架の耐震補強工事をすることになりました。そのため、高架下のお店が高架の沿いに移転したところ260軒まで増加し、24時間で営業するようになったのです。子どもたちが裸同然の女性の横を歩いて登校する様子をみたPTAのお母さん、店舗に囲まれて引っ越さざるを得ないような状況になってしまった地域の人たちが中心となり、まちを変える運動が始まりました。現在まで、文化芸術でまちを再生プロジェクトが継続して行われています。 ここでは研究室でコガネックス・ラボという小さな拠点を運営していました。(現在は閉鎖、アーティストのアトリエになっています。)これはかつての違法な営業をしていた店舗をリノベーションしたもので、ここを拠点にさまざまな活動を行いました。2008年に地区再生のために行われたアートイベント黄金町バザールの際には、カフェとして運営しました。

学位授与式が行われました。

コロナウィルス対応で、卒業式は中止となりましたが、それにかわって学位授与式が行われ、学部9名、修士2名が無事に卒業・修了しました。今年は、卒業式も謝恩会、追いコンも中止となりましたが、状況が落ち着いたらあらためて、みなで集まりたいと思っています。今年度の修士論文・卒業論文テーマは以下のとおりです。●修士論文・三渓園保勝会設立までのプロセスに関する考察・地域遺産に関わる活動主体の変遷と課題に関する研究●卒業論文・空き店舗活用によるリノベーションまちづくりの実態と要因分析-三浦市三崎を対象として-・伝建地区における土地利用の変遷および観光関連施設の立地に関する考察 -近江八幡市八幡伝建地区を事例に-・雑誌から読み取れる歓楽街のイメージ変遷について-横浜市中区野毛地区を対象に-・ストリートピアノはサードプレイスになり得るのか・地域資料のオープンデータ化の課題と今後の可能性-金澤写真アルバムを事例として-・コンパクトシティ政策による富山市中心市街地の変化・都市化に伴う風景の変化に関する基礎的考察ー横浜市金沢区を事例にー・鎌倉市内の「交流型ゲストハウス」で生まれる交流の可能性について・テーマ型コミュニティによる市民活動〜港北ニュータウンを事例に〜