ゼミ合宿 小樽編 〜歴史的建造物〜
ルート:運河公園→P R E S S C A F E‘(旧澁澤倉庫)→旧篠田倉庫→西洋美術館→似鳥美術館(旧北海道拓殖銀行小樽支店)→旧三井住友銀行小樽支店→小樽浪漫館(旧百十三銀行小樽支店)→北一硝子(旧木村倉庫)→小樽オルゴール堂(旧共生株式会社)
私たちのグループでは、歴史的建造物を中心に見学し、保存再生の手法などを実際に自分たちの目で見て学びました。
まず初めに、P R E S S C A F Eで昼食をいただきました。旧澁澤倉庫の建物を改装し、現在はカフェとして利用されている歴史的建造物です。
次に、旧篠田倉庫を見学しました。現在は中が小樽ビール工場になっており、誰でも自由にビールの製造工程を見学できます。レストランやお土産コーナーのスペースもありました。
旧三井住友銀行小樽支店では、内装も銀行として利用されていた時代のままで保存し、現在は当時の様子を見学することができるようになっています。1階には窓口のカウンターが残されており、カウンターの内側にはや本人確認の書類を転写する機械などもあり、当時どのように営業されていたのかを肌で感じることができました。2階では、応接室や会議の際に使われていた部屋が残されていました。地下には金庫があり、銀行の裏側という、現代でも見たことがない光景を間近で見ることができたことがとても新鮮でした。また、数時間に1回の決められた時間に館内が暗くなり、天井にプロジェクションマッピングを映し出す演出もありました。観光客としては、体感しながら歴史を学ぶことができると同時に現代的なアートも楽しむことができる魅力的な空間だと感じました。
北一硝子は、旧木村倉庫の建物を改装し、現在は、テーマごとにフロアを分けた硝子製品の売り場になっていました。それに加え、カフェも併設しており、硝子でできた照明が美しく照らす空間でお茶や食事を楽しむことができます。
全体の感想としては、歴史的建造物の外観を残しながら、内装を現代の時代にあった目的で利用できるように改装しており、見るだけでなく、利用し続けられるような保存再生の手法が行われていることが印象的でした。まち並みとしても、互いに配慮し合った色合いや素材が守られており、一体感があるように感じました。しかし、観光客が多いため、一部の店舗では、過度な広告や看板が目立っており、新しくできたものと古くから守られてきたものとの共存、融合が課題であると考えました。今回の見学で学んだ、どの時代も人々に間近で見られながら、利用されながら、守られ続ける歴史的建造物の保全方法を今後の活動や学びに活かしていきたいです。
執筆者:山本佳乃子
0コメント