ゼミ合宿 小樽編〜まちとコミュニティ〜
まちとコミュニティ
経路:小樽堺町商店街→小樽中央卸売市場→駄玩具屋キタムラ→小樽都通り→Café white
まちとコミュニティのグループでは、「小樽では、歴史的な街並みを活かし、どのようなコミュニティづくりにつなげているのか。」という問いを立て、調査しました。
まず初めに訪れたのは、「小樽中央卸売市場」です。小樽駅を出てすぐのところに「小樽三角市場」という観光地として有名な市場があるのですが、「小樽中央卸売市場」はよりローカルの人々が訪れる、歴史ある市場です。ここは以前、卸売市場として地元の重要な市場としての役割を担っていましたが、今では多くのお店が潰れてしまい、三角市場等に比べると決して活気あるとは言えない様子でした。しかし、約80年もの歴史があり、地元の人々にとっては必要不可欠で、今でも愛され続けている市場です。
続いて訪れたのは、「駄玩具屋キタムラ」です。こちらは本来訪れる予定は無かったのですが、どこか懐かしい雰囲気に惹かれ、足を踏み入れました。
100年以上続くこの駄玩具屋では、懐かしい駄菓子や玩具が並んでおり、ゼミ生の私たちにとって心躍る空間でした。店主の方は気さくにお話に応じてくださり、小樽の運河論争や観光地として再生した歴史についてお話ししていただきました。「今では観光地として栄えているけれど、昔小樽は廃れたまちだったんだよ。」とおっしゃってたのが印象的です。なぜなら、私たちが今回見た小樽の光景は、観光地として栄えている美しい姿だったからです。小樽運河埋立を経て観光都市化された小樽ですが、長い間小樽を見てきた老舗があるからこそ魅力あるまちであり、守り続けていくべき場所だと感じました。
小樽駅周辺から小樽都通り商店街を通り、南小樽駅の方へ向かって歩きました。途中、旧倉庫や酒屋を始め、様々な小樽指定歴史建造物を訪れました。
続いて訪れたのは、南小樽駅の近くにある「café white」さんです。こちらのカフェは、1930年に建てられた旧薬局をリノベーションし、2010年にカフェとして生まれ変わりました。店内には薬局のつくりをそのまま残して活用している部分もあり、他のカフェとは少し違った空間を味わうことができました。
小樽では他にも、本来取り壊される予定だった建造物をリノベーションしてゲストハウスやカフェとして運営している場所があります。
問いの、「コミュニティ」の部分に関しては、小樽には、歴史ある市場やお店が今でも、地元の人々の居場所として残っていることが分かりました。また、旧倉庫や空き家を活かし、新たなコミュニティスペースとして、色々な形に生まれ変わっている事例がありました。
今回、小樽でのまちあるきを通して、新しいものだけに囚われず、歴史を活かした取り組みが、魅力あるまちをつくる要素になっているのだと感じました。小樽が大きく変わるきっかけとなった小樽運河埋立では、反対する地元の人々も多くいたそうです。様々な人々の想いや歴史を経て、多くの人々に愛される今の小樽の姿がありました。
投稿者 リトルフィールド
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