第19回神奈川県産学チャレンジプログラム 表彰式
2023年12月12日に「第19回神奈川県産学チャレンジプログラム」の表彰式がパシフィコ横浜で行われました。鈴木ゼミからは、2チームがエントリーし、2チームとも優秀賞を受賞しました。
神奈川産学チャレンジプログラムは、一般社団法人神奈川経済同友会の会員が所属する企業および団体と神奈川県内に拠点を持つ大学が中心となって行う、産学連携による学生の人材育成を目的とした課題解決型研究プログラムです。(※一般社団法人神奈川経済同友会ホームページから引用)
神奈川産学チャレンジプログラムとは | 神奈川経済同友会 (kanagawa-doyukai.or.jp)
以下、参加した2チームの提案と感想について紹介します。
〇赤澤チーム
(赤澤昇・伊藤晃・青木花歩・後藤彩奈)
企業:株式会社京急百貨店
課題:京急百貨店と、商店街や商業施設、地域学生などが一緒に創りあげる『上大岡といえば●●!』企画の提案
<提案内容>
私たちは、上大岡、京急百貨店を歩いて、長くゆっくりと楽しんでもらうことを目的に「かみなる」というチケットを活用した食べ歩きを軸としたイベントを提案しました。
今回このイベントにおける具体的な施策として以下の4つをあげました
1 買い物+ピクニック
滞在時間が短く、ゆっくりと休むという印象のない上大岡において、商店街などの飲食店を巡って食品を購入してお弁当をつくりピクニックをするという施策。これにより上大岡を一日中楽しんでもらうことが出来る。
2 憩いの空間の設置
三井アウトレットパークなど大型商業施設には広場など座って休める空間があるものの、上大岡にはそういった空間がないという課題から、京急百貨店の屋上、歩行者連絡通路などに芝生を敷き、憩いの空間として提供するという施策。上大岡における滞在時間の向上につながる。
3 学生主体のイベント運営
若者の客層の少なさからイベントにおいて、学生団体を設立し、SNSによる広報活動などを行う施策。学生と京急百貨店とのつながりを深めることに繋がる
4 バルイベント形式の買い物
事前に数枚つづりのチケットを購入し、そのチケットを活用して各店舗で商品と交換できるという施策。気兼ねなく店をハシゴ出来るようにする施策であり、回遊性、店の認知度の向上につながる
これらの施策によって京急百貨店と地域とのつながりを深め、様々な目的で、長く楽しんでもらえる上大岡をつくることに繋がると考えました。
レポート:T19G22012 横市赤澤チーム.pdf
<感想>
今回、私たちは優秀賞を受賞することが出来ました。最優秀賞を目指して取り組んできたため多少悔しさも残る結果となりましたが、それ以上に半年間、チームでこのプログラムに取り組んだことに非常に価値を感じています。提案にいたるまでの進め方も何も分からない中、周囲にも助けてもらいながらチームで試行錯誤し、少しずつ提案内容を固めていきました。大学の枠組みを超えて活動して得た学びをこれからのゼミ活動を含め様々な場面で活かしていきたいと思います。
執筆者:赤澤昇
〇深谷チーム
(深谷雪乃・玉城俊樹・栗原柊・山本佳乃子)
企業:株式会社京急アドエンタープライズ
課題:京急沿線の定住・交流人口を増加させるための効果的なマーケティング施策の立案
<提案内容>
私たちは、京急グループ・観光客・地域住民の三者が繋がるコミュニティ及び着地型観光を生み出す情報流通モデル「オモイデンパ構想~ 繋がる 3 つのコミュニティ~」を提案しました。
この情報流通モデルを成立させるための機能として主に3つあります。
①ポイ活
「京急線を利用する・訪れた場所のレビューを SNS に投稿する・意見箱を利用する」この 3 つの動作を、ポイントを得る方法として定め、貯めたポイントを京急ストアで利用できるクーポンや一日フリー切符に還元できる仕組みである。
②地域情報の獲得(観光客向け)
京急線の駅に到着し、改札を出ると、その地域に住む地域住民からの情報が届く仕組みをつくる。この機能により、地域住民によるリアルな地域情報を観光客に伝えることが出来、ウィンザー効果が期待される。
③意見箱の設置(地域住民向け)
現状分析において、地域住民と京急グループの繋がりが薄く、京急グループからの情報を受信できていないという状況にあるということに気づいた。そこで、このプラットフォームでは、京急グループが地域住民に情報を発信できることはもちろん、地域住民から京急グループへの意見を簡単に発信できる仕組みを整え、相互の繋がりを形成する。
これらの主な機能によって、京急グループ・観光客・地域住民が相互に関わることの出来るプラットフォームが形成されます。
このプラットフォーム「オモイデンパ構想」から期待される効果として、交流人口の増加・定住人口の増加・京急グループ内での経営方針への反映が挙げられます。さらにこの3つは相互に影響しあい、持続可能なサイクルを生み出します。
レポート:T16G22010横市深谷チーム.pdf
<感想>
今回、私たちの提案に、優秀賞という評価をしていただいたこと、とても感謝しております。私たちは、産学チャレンジプログラムに初めて参加しました。0から課題解決に向けたアイディアを出し合い、現状分析やフィールドワークを通して、レポートを完成させていくこと。また、プレゼンを通して、企業の方々に伝えるということなど様々な初めての経験をさせていただきました。意見がまとまらず、チームメイト全員で頭を悩ませることが多々ありましたが、話し合いを重ね一つの提案を完成させることが出来たことがとても嬉しかったです。産学チャレンジプログラムでの経験、得た学びは、これからの学校生活はもちろん、その先の人生にも生かしていけるものになったと思います。
執筆者:深谷雪乃
横浜市立大学ホームページ
https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2023/20240110_challenge.html
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