米国大学の学生らが黄金町を訪れました。
7月5日(木)にプラット・インスティテュートの計画・環境大学院のプレイス・メイキングコース(Urban place making and management )のジョナサンマーティン先生と学生らが黄金町訪れました。
違法風俗店が連なる街から、安心・安全の街に向けて市民を中心としたまちづくりへ、そしてアートによる新たなまちづくり活動へと発展していった経緯について、まちを歩きつつ解説がなされました。また、今年オープンしたばかりの宿泊施設Tinysを視察することができました。
その後、黄金町SIte-Dでは、鈴木伸治教授と、ジョナサンマーティン先生からレクチャーがありました。
鈴木先生からは、横浜の都市形成の歴史、そして横浜の都市デザイン、創造都市政策についてのレクチャーがありました。国内では比較的歴史の浅い横浜(開港から約160年ほど)において、80年代頃から歴史を生かしたまちづくりなどの都市デザイン活動が行われてきた経緯をお話されました。
次に、ジョナサンマーティン先生からは、ニューヨーク州のマウント・キスコのダウンタウンおけるPlace Makingについてレクチャーをいただきました。
マウント・キスコでは、鉄道駅周辺に大きな駐車場があります。その駐車場を含め新たな土地利用、周辺地区を魅力的な都市空間へと変えていく検討がなされています。
その中でも、より住民が利用しやすく、賑わいのある空間にするために商業地での歩道の拡幅や、緑地を市民の憩いの場へと解放するためアイデアが検討されています。印象的だったのは、こうした空間の活用、場づくりのアイデアが、Comprehensive Planningに位置付けられていることです。
日本では、Place makingというと、公共空間をいかに活用し、心地よい空間・賑わいと生み出すかという議論が主にされます。しかし、米国においては、そうしたPlace makingのエッセンスがComprehensive planning(上位の都市計画)に位置付けられながら、検討されていると知ることができました。
最後は、階段広場で記念撮影を行いました。
海外の学生の積極的な姿勢に圧倒されつつも、海外の事例を学ぶ貴重な機会となりました。
M2 近藤
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